歯性上顎洞炎(副鼻腔炎)の治療 〜CT撮影の重要性〜
右側の頬辺りの違和感がとれず、耳鼻科を受診され、歯科に行くよう言われたとの患者さんです。


↑口腔内の状態です。虫歯が放置されていて、痛まれる箇所付近の歯ぐきに膿の袋が出来ています。聞くと、ずっと前から消えないとのこと。

↑パノラマレントゲンになります。
右側の上顎洞が白くくもってみえます。更に詳しく調べる為にCT撮影を行います。


↑CT像です。
右上の歯の根の先の病変が原因で上顎洞と呼ばれる副鼻腔に炎症が認められます。
更にわかりやすい角度が、、

向かって左側←が右側の頬になりますが、黒く空気が入るべき副鼻腔が真っ白く濁っています。
わかりやすいですね。
ちなみに、副鼻腔炎の中でも、鼻が原因の鼻性上顎洞炎の場合は両方の上顎洞が左右均一に白く濁るのが特徴です。
一方、歯の菌が原因で起こる上顎洞炎では片方だけ白く濁るのが特徴です。(ごく稀に、両方とも歯が原因で上顎洞炎が起こる場合がありますが、両方の上顎奥歯が同時に虫歯が進行している場合に限るので、本当に稀です、、。)
この場合、歯科治療を行う事が必要になってきます。
症状が歯というより、頬辺りに感じる方が多く、レントゲンを撮ると、たまたま発見、という事もありますので、頬辺りに違和感がある方は是非CTを撮影してみる事をおすすめ致します。
↓24時間可能なウェブ予約はこちら↓